当院ではランナーや野球選手、バドミントン選手、卓球選手、空手家など、様々な運動選手が、スポーツ傷害で受診されています。
それらの運動選手が起こすスポーツ傷害で最も多いのが、足首の捻挫です。
施術側として一番難しいのは、その怪我を施術するに当たり、どこまで運動を継続させながら治療が可能なのかの判断があります。
「捻挫して足首が腫れて痛みがある」このような状態で来院された患者さんに、単純に運動をやめさせ、2~3週間程度安静にする事が出来るなら、一番安心で確実なのでしょう。
ですが、実際はそれが一番難しいです。
特に部活やクラブチームに所属している中高生などでは、学年によっては最後の大会の子もいるでしょう。
また、チームの要の選手で、その子がいないとチーム全体に大きな影響が出るような場合もあります。
単純なスポーツ活動の制限は、本人にはもちろんのこと、
チーム関係者やチームメイトにも精神的なストレスが大きくかかってくる事が多くあります。
また、時代錯誤というか、足首の捻挫ぐらいケガの内に入らない!練習を休むな!
と、話す指導者の方がまだ居るのも悲しいですが事実です。
そうは言っても、症状によっては一生後遺症に苦しめられたり、
スポーツ自体を諦める事になる事態にもなり得ます。
しかし、テーピングでガチガチに固め、無理をして運動を継続する事が良い事ではけっしてありません。
最も重要な事は、
「安静と運動のバランス」、
「必要な安静は必ず守る」、
「必要以上の安静は守る必要はない」
です。
この判断をきっちりとできる事が重要だと考えています。