今回もアトピーのお話し。前回の続きですが、
最近では小児アトピーを経験してないのに、突然アトピーを発症する人が増えてきています。
主な原因としては、
1・ストレス:精神的ストレス(最近では結婚、失恋、進学、転職、就職などの環境の変化で
アトピーになるケースが増えてきいる)や身体的ストレス・気温(暑さ、寒さ)・気圧の変化
2・アレルゲン:花粉・ダニやハウスダスト・細菌やウイルスなど
3・遺伝:アレルギー体質が片親にあると約30%、両親だと70%の子供にアレルギーの
症状が起こるというデータがあります。
しかし、両親にアレルギーがない子供にも20%、両親共にアレルギーがある場合でも
30%はアレルギー症状がでていません。
4・化学物質:新車や新築の家によく言われるホルムアルデヒト、トイレの芳香剤に含まれる
パラジクロロベンゼン、PM0.1や黄砂など
5・食生活:暴飲暴食による毒素の蓄積(アルコール、たばこ、重金属、化学調味料、
添加物、農薬、砂糖など)
6・生活環境:運動不足、夜更かし、夜遅くの食事、栄養過多など
これらが原因となって、小児アトピーを経験してないのに、突然アトピーを発症する人が増えてきているのです。
なぜアトピーはリバウンドしてしまうのか?
アトピー性皮膚炎では、ステロイドやプロトピックを使っても状態が悪化して、
苦しんでいる人が多いのが現状です。
悪化してしまう理由として、次のような事があります。
●日常的に使用している合成界面活性剤
日常的に使用している合成界面活性剤が入ったシャンプーやボディソープ、
化粧品なども皮膚を刺激し、炎症や痒みが襲い掻き続けることで皮膚のバリア機能の低下を起こします。
すると、以前にも増して原因物質が角質層を超えて体内に侵入し、痒みと炎症が酷くなるのです。
●ステロイドによるリバウンド症状
アトピー治療のためのステロイド、これのせいで本来の副腎皮質機能が低下し、
免疫力も下がることで、突然ステロイドを止めてしまうと大きなリバウンドをしてしまうケースが多いです。
ステロイド(副腎皮質ホルモン)は元々副腎皮質で作られていて、
長期間ステロイド外用薬を使用することにより、本来副腎皮質で作られる
ステロイド(副腎皮質ホルモン)の量が減少します。
そして、急に使用を中止すると本来は副腎皮質から分泌されている
ステロイドホルモンが少ないため、炎症を抑えることが出来ずアトピー症状が酷くなります。
また、ステロイド外用薬を長期間使用することで、患部の免疫力を低下させているのです。
それにより、ヒスタミンを産生させることのを防ぐことで、炎症反応を抑えているのですが、
その状態で突然に使用を中止すると、患部にいる常在菌が繁殖し皮膚がジュクジュクした状態になってしまいます。
そのため、脱ステロイドを実行するには徐々に使う量を減らしていくことが重要となります。
ここまで色々とお話ししましたが、実際、原因の説明を受けて治療を行ている患者さんが、
少ないのも問題かなとも思います。
続きはまた次回。